決意

毎日、非モテ非モテと罵られながら、迫り来る老齢への恐怖と戦いつつも「男は三十代から」という根拠の無い励ましだけを頼りにしつつ、会社に行くなり非モテの殿堂ともいえる先輩労働者達が年来の友を迎えるように、0円にすらならないような満面のスマイルでわが身に接してくれ、「東京で風俗に行ったら間違えてSMの店に入ってしまった」という50がらみの独身のおっさんの話を聞きつつ、結局、最後に縛られて浣腸されてさめざめと泣いたというそのおっさんの、「俺、もうすぐ結婚するかもしれない」と言う相手が、電気も水道も無い中国の奥地出身の女性で、結婚の条件がその中国の奥地で一緒に暮らす事だったという事実を知った時の、やるせなさをかみ締めながら涙で書いた一文字一文字を、「これって、面白いんですかぁ?」みたいな反応で返されても、
とりあえず頑張って行きます。